ビタミン不足を予防・解消

ビタミンB群って?

ビタミンB群は当初、脂溶性のビタミンAに対して水溶性のビタミンを区別するためビタミンBと名づけられました。その後、科学の進歩によってより詳細に調べることが出来るようになった結果、ビタミンBの中にも数多くの種類があり、それぞれ違う特性を持つことがわかりました。そして、それぞれビタミンB1〜B12まで分類されることになったのです。しかしながら、さらに技術が進み調べることが出来るようになるとビタミンとはいいがたい成分や実は分けてみたものの同じものだったことがわかりました。その結果、残ったのがB1、B2、B6、B12の4種なのです。

ビタミンB1の基礎知識

ビタミンB1は水溶性で水に溶けやすい性質を持っています。加熱するなどすればさらに溶けやすくなるなります。体の中で貯蔵されにくく、効果としては炭水化物の代謝、消化液の分泌の促進、加えて食欲の増進させる効果があります。
一方、欠乏すると、症状が重い場合は脚気を引き起こすことで有名です。また、消化不良・便秘なども引き起こします。

脚気はビタミンB1欠乏から

ビタミンB1は欠乏からくる「脚気衝心」が有名でしょう。こどものころに脚気検査をしたけど、何のための検査だったのかはよく知らない人が多いのではないでしょうか。昔は栄養不足からビタミンB1が欠乏し脚気になることも見受けられたようです。脚気になると、体がだるくなり動悸・息切れがする、食欲の減退や胃のもたれなどの症状がでます。さらに急性で重症の脚気になると、「脚気衝心」という突然の心停止によって急性心不全となり死亡してしまうことがあります。現在は栄養不足から脚気になるということはないかも知れませんが、ビタミンB1の不足は危険な症状を招く可能性があるのです。

ビタミンB1が多い食品

ビタミンB1が多い食品とは米ぬか、小豆、大豆、豚肉、ピーナッツ、ひまわりの種などです。一見すると毎日食べている食材に含まれるものばかりですが、小豆や大豆は加工や調理の過程で、含まれるビタミンB1は大幅に減ってしまいます。豚肉やピーナッツも一日の摂取分をとろうとすると、120gを食べなければならないため、案外摂取しずらいのもビタミンB1の特徴と言っていいかもしれません。